実際に飲んだテネシーウイスキーおすすめランキング12選【2026年最新】

今回は、バーボンよりもクセが少なくて飲みやすい、テネシーウイスキーのおすすめ12銘柄をランキング形式で紹介します。

テネシーウイスキーといえば「ジャックダニエル」が圧倒的に有名ですが、実はその中にも「シングルバレル」や「ジェントルマンジャック」といった、性格の異なるバリエーションが存在します。また、近年ではジャックダニエル以外の蒸溜所も注目を集めており、選択肢はさらに広がっています。

本記事では、各銘柄がどんな味わいなのか、そしてどんな人にぴったりなのかを分かりやすく解説していきます。

筆者おすすめのテネシーウイスキー

【テネシーウイスキー】筆者おすすめの銘柄

ジャックダニエル ジェントルマンジャック

3,386円 750ml

この銘柄は、ジャックダニエル蒸留所で作られているテネシーウイスキーです。数あるラインナップの中でも特に甘みが強く、驚くほど飲みやすい仕上がりになっています。

最大のおすすめポイントは、バニラの濃厚で甘い香りと、メープルやキャラメルを思わせる優しい味わい。ウイスキー特有の「クセ」がほとんどなく、口当たりがとてもスムーズです。

ジャックダニエル・シリーズは、蒸留したての原酒を木炭でろ過する「チャコール・メローイング」という製法が特徴ですが、この「ジェントルマンジャック」はその工程を贅沢に2回も行っています。

この「2段ろ過」によって雑味が徹底的に取り除かれ、通常のジャックダニエルよりもメープルのような甘い風味がより一層引き立っています。まさに「ジェントルマン」の名にふさわしい、洗練された優雅な味わいです。

Amazonなどのレビューでも「通常のジャックダニエルより断然甘い」「12年熟成のスコッチと比べても引けを取らない美味しさ」と高い評価が並ぶ人気商品です。「キツいお酒は苦手だけど、リッチな甘みを楽しみたい」という方におすすめです。

テネシーウイスキーとは?

テネシーウイスキーとは?

テネシーウイスキーはアメリカンウイスキーの一種で、実はその製法や原料は「バーボン」とほとんど同じです。

アメリカの法律では「原料のトウモロコシが51%以上」といった細かいルールが決められていますが、バーボンとの違いをざっくり言うと、以下の2つの条件が追加されたものがテネシーウイスキーと呼ばれます。

  • テネシー州で作られていること
  • 「チャコール・メローイング製法」で作られていること

一番の特徴である「チャコール・メローイング製法」とは、蒸留したばかりの透明な原酒(ニューポット)を、樽で寝かせる前に「木炭」に通して一滴ずつ濾過(ろか)する工程のことです。

これはウォッカを作るときにも使われる手法ですが、これを行うことで原酒に含まれる不純物や雑味が取り除かれます。その結果、バーボン特有の荒々しさが消えて、驚くほどまろやかでクリアな甘みが引き立つのです。

テネシーウイスキーとバーボンの違い

「テネシーウイスキーとバーボンは何が違うの?」という疑問を解決するために、両者の定義を比較してみましょう。

実は、テネシーウイスキーはバーボンのルールをすべてクリアした上で、さらに厳しい条件を付け加えたウイスキーなのです。

種類テネシーウイスキー
テネシーウイスキー
バーボンウイスキー
バーボンウイスキー
製造国アメリカ
(テネシー州)
アメリカ
(主にケンタッキー州)
原料トウモロコシ(51%以上)
蒸溜・ビアスチル
・ダブラー
内面を焦がした
ホワイトオークの新樽
その他チャコール・メローイング製法で
作られることが条件
なし

バーボンとして認められるには「アメリカ産であること」「トウモロコシが主原料であること」「新樽で熟成すること」などの条件がありますが、テネシーウイスキーはそれに加えて「テネシー州で作ること」と「チャコール・メローイング製法を行うこと」が必須条件となります。

写真でわかるチャコールメローイング製法の工程

テネシーウイスキーの代名詞ともいえるのが、この木炭ろ過工程です。

最大手のジャックダニエル蒸留所では、次のような手間暇かけた作業が行われています。

写真で見るチャコールメローイング製法の工程

1.木炭にする前のサトウカエデ

サトウカエデを燃やして木炭を作っているところ

2.サトウカエデを燃やして木炭を作っているところ

メープルシロップの原料となる「サトウカエデ」の木を燃やし、自社で木炭を作ります。

木炭になったサトウカエデ

3.木炭になったサトウカエデ

ウイスキーを濾過するタンクに炭をいれる

4.ウイスキーを濾過するタンクに炭をいれる

巨大なタンクの中に、細かく砕いた木炭を約3.3メートルの深さまでぎっしりと敷き詰めます。

タンクの中のパイプから蒸留したてのウイスキーを一滴ずつ木炭に落とし、数日間かけて濾過する
5.タンクの中のパイプから蒸留したてのウイスキーを一滴ずつ木炭に落とし、数日間かけて濾過する

蒸留したての透明な原酒を、タンクの上部から一滴ずつポタポタと落とし、数日間かけてゆっくりと木炭の層をくぐり抜けさせます。

この工程を経て磨かれた液体だけが、ようやく樽に入れられ、熟成の時を待つことができるのです。

なぜわざわざ「木炭」に通すのか?

メリットをジャックダニエル蒸溜所のマスター・ディスティラー「クリス・フレッチャー氏」が語る
メリットをジャックダニエル蒸溜所のマスター・ディスティラー「クリス・フレッチャー氏」が語る

ジャックダニエルの責任者であるクリス・フレッチャー氏は、この工程のメリットをこう語っています。

「木炭ろ過をすることで、油っぽい口当たりやトウモロコシ特有の粗っぽさが抑えられる。その結果、発酵や熟成で生まれた他の良い香りが、よりはっきりと感じられるようになるんだ」(参考:LINCOLN COUNTY PROCESS: CHARCOAL MELLOWING IN TENNESSEE)。

ここで重要なポイントは、木炭が何か味や甘みを足しているわけではないということです。

木炭はあくまで「フィルター」の役割。不純物や溶剤のような嫌なニオイを徹底的に取り除くことで、ウイスキーが本来持っている美味しさを引き立てているのです。この引き算の美学こそが、テネシーウイスキー特有の「雑味のない、まろやかな甘み」の秘密なのです。

テネシーウイスキーはクセが少なく初心者でも飲みやすい

テネシーウイスキーはクセが少なく初心者でも飲みやすい

テネシーウイスキーの最大の特徴は、なんといってもその滑らかでまろやかな味わいです。

基本的な味の構成はバーボンにとても近いのですが、バーボンによくある「ガツンとくる刺激」や、人によっては「接着剤や溶剤のよう」と感じてしまう独特のクセが、木炭ろ過によってかなり抑えられています。

そのため、以下のような方にぴったりのウイスキーです。

  • 「バーボンの味(バニラやキャラメル感)は好きだけど、香りが強すぎて苦手……」という方
  • ウイスキー特有のアルコールのピリピリ感が少ない、甘いお酒を探している方
  • これからアメリカンウイスキーに挑戦してみたい初心者の方

「バーボンの個性を残しつつ、角(カド)をきれいに取って丸くしたお酒」をイメージすると分かりやすいかもしれませんね。このクセのなさが、世界中でテネシーウイスキーが愛されている理由なのです。

テネシーウイスキーおすすめ比較一覧表

商品名商品
画像
価格
内容量
100ml
あたり
評価味わい度数熟成期間
1 ジャックダニエル
ジェントルマンジャック
ジャックダニエル ジェントルマンジャック3,386円
750ml
451305クセがなくて甘味が強い。
初心者でも飲みやすい
40%ノンエイジ
2 ジャックダニエル
シングルバレル
ジャックダニエル シングルバレル6,028円
700ml
86119複雑な風味と力強い味わい。
飲み慣れた人におすすめ
45%ノンエイジ
3 ジャックダニエル3,890円
1,750ml
2221,693バランスのとれた味わい。
甘口で濃厚
40%ノンエイジ
4 ジャックダニエル
テネシーハニー
ジャック・ダニエル テネシーハニー2,524円
700ml
3614,867ジャックダニエルに蜂蜜の風味を
ブレンドしたリキュール
35%ノンエイジ
5 ジョージ・ディッケル No.8ジョージ・ディッケル No.86,000円
750ml
8008ジャックダニエルより複雑な味わい
シナモン、パインの香味が印象的
40%ノンエイジ
6 ジョージ・ディッケル No.12ジョージ・ディッケル No.127,900円
750ml
1,0535樽のウッディな香味が強く
フルーティー
45%ノンエイジ
7ジャック ダニエル
マクラーレン F1
2,898円
700ml
41431F1チームとのコラボボトル
通常品よりも明確にボディが厚い
43%ノンエイジ
8 ジャックダニエル
ホワイトラビット サルーン
ジャックダニエル ホワイトラビット サルーン6,118円
700ml
87419通常のジャックダニエルより
スパイス感が強い
43%ノンエイジ
9 ヘブンズドア
テネシーウイスキー
ヘブンズドア テネシーウイスキー8,791円
750ml
1,1721バニラと蜂蜜の甘い風味
ほどよいスパイス感
46%ノンエイジ
10 アンクル・ニアレスト 1856
プレミアム・テネシーウイスキー
アンクル・ニアレスト 1856 プレミアム・テネシーウイスキー9,328円
750ml
1,244-美味しい高級銘柄、ギフトにもおすすめ50%ノンエイジ
11 ジャックダニエル ゴールドジャックダニエル ゴールド9,897円
700ml
1,414650美味しい高級銘柄、ギフトにもおすすめ40%ノンエイジ
12 ジャックダニエル
シナトラセレクト
ジャックダニエル シナトラセレクト20,500円
1000ml
2,05021美味しい高級銘柄、ギフトにもおすすめ45%ノンエイジ

テネシーウイスキーおすすめランキング12選

1.ジャックダニエル ジェントルマンジャック

ジャックダニエル ジェントルマンジャック

3,386円 750ml

クセがなくて甘味が強い。初心者でも飲みやすい

ジャックダニエル独自の「木炭ろ過(チャコール・メローイング)」を、贅沢にも熟成前と熟成後の合計2回行ってつくられるのが、この「ジェントルマンジャック」です。

2回ろ過することで雑味が徹底的に取り除かれており、バニラ、メープル、キャラメルの甘みとバナナのようなフルーティーな香りが一層際立っています。

バーボン特有の「接着剤のような風味」もほとんどないので、ウイスキーに慣れていない初心者の方に真っ先におすすめしたい一本です。

度数40%
熟成期間ノンエイジ

2.ジャックダニエル シングルバレル

ジャックダニエル シングルバレル

6,028円 700ml

複雑な風味と力強い味わい。中級者におすすめ

「ジャックダニエル シングルバレル」は、フルーティーな旨みがギュッと凝縮されており、通常のジャックダニエルよりも「はるかに味が濃い」のが最大の特徴です。

一般的なウイスキーは、味を一定に保つためにたくさんの樽の原酒を混ぜ合わせ(ブレンド)して作ります。しかし、「シングルバレル」という名前がついているこの商品は、その名の通りたった「一つの樽」の原酒だけを使ってボトルに詰められます。

そのため、樽の個性がダイレクトに伝わり、長期熟成による深みや贅沢な美味しさを存分に味わうことができます。

味わいは、全体的に樽由来のウッディ(木材)感がしっかりしており、バニラやバナナのような甘い風味が強く感じられます。さらに、かすかなフルーティーな酸味、キャラメルのような香ばしさ、そしてピリッとしたスパイス感など、複雑でリッチな風味が重なり合っています。

アルコール度数は45%と、飲みごたえがありつつもストレートで楽しめる絶妙なラインです。氷が溶けるにつれて香りがさらに開いていくので、ロックでゆっくり味わうのもおすすめですよ。

度数45%
熟成期間ノンエイジ

3.ジャックダニエル

3,890円 1,750ml

バランスのとれた味わいで飲みやすく甘口

「ジャックダニエル」シリーズの中で最も愛されているスタンダードな商品が、この「ジャックダニエル ブラック」です。

ラベルに「Old No.7」と記されていることから、通称「オールド7」とも呼ばれています。

メープルやキャラメルの甘い香りにバニラの甘みが溶け込み、さらにオーク樽由来の香ばしさもほのかに感じられます。ストレートやハイボールなど、どんな飲み方でもバランスよく楽しめるのが魅力です。

また、コーラで割る「ジャックコーク」にすると、不思議とメロンのようなフルーティーな風味が引き立ち、まるで極上のカクテルのような味わいに変化します。

先に紹介した「ジェントルマンジャック」がスッキリ洗練された味なのに対し、こちらはコクが強く濃厚なのが特徴。飲みごたえのある「濃い味」を求める方におすすめです。

度数40%
熟成期間ノンエイジ

4.ジャックダニエル テネシーハニー

ジャック・ダニエル テネシーハニー

2,524円 700ml

甘口のウイスキーが好きな人におすすめ

「テネシーハニー」は、ジャックダニエルをベースに豊かな蜂蜜の風味を加えたウイスキーです。正確には法律上「リキュール」に分類されるほど、スイーツのような甘さが特徴です。

とろけるような蜂蜜の甘味だけでなく、ローストしたナッツのような香ばしさも感じられます。非常に滑らかな口当たりですが、通常のウイスキーとして飲むにはかなり甘いため、ストレートよりも割り材で楽しむのがおすすめです。

ソーダやジンジャーエール、あるいはカロリーオフのコーラで割ると、爽やかな甘みが弾けて絶品です。アルコール度数も35%と控えめなので、ウイスキーの強い刺激が苦手な方でも、デザート感覚で楽しくチャレンジできるはずですよ。

度数35%
熟成期間ノンエイジ

5.ジョージ・ディッケル No.8

ジョージ・ディッケル No.8

6,000円 750ml

ジャックダニエルより複雑な味わい

テネシーウイスキーの世界において、ジャックダニエルに次ぐ規模を誇る「カスケードホロウ蒸留所」で作られているのがこの銘柄です。

最大の特徴は「チルド・メイプル・メロウィング」と呼ばれる独自の製法。原酒を冷やしてから濾過することで、正直なところジャックダニエルよりもさらに雑味が少なく、甘みがクリアに引き立っています。

青リンゴ、蜂蜜、シナモン、キャラメル、パインといった香りが複雑に混じり合い、ジャックダニエル以上に奥行きのある味わいが楽しめます。

非常にクオリティが高いのですが、残念ながら日本では入手困難なのが玉にキズ。フリマサイトなどで6,000円前後で見かけることがあれば、かなりお得なのでぜひチェックしてみてください。

度数40%
熟成期間ノンエイジ

6.ジョージ・ディッケル No.12

ジョージ・ディッケル No.12

7,900円 750ml

樽のウッディな香味が強くフルーティー

こちらもジャックダニエルに続く実力派、カスケードホロウ蒸留所がつくる特別な一本です。年数表記こそありませんが、実際には10年以上熟成された貴重な原酒が贅沢に使われています。

最大の特徴は、長期熟成ならではの「圧倒的なウッディ感」です。樽から染み出した木の香りが力強く、そこにリンゴやバニラのフルーティーな甘み、シナモンのようなスパイス、さらにはドライフルーツのような濃厚な熟成感が重なり合います。

先に紹介した「No.8」よりも加水が抑えられているため、口の中に広がるフレーバーの情報量が段違いに多いのが魅力です。

日本では流通量が少なくお値段も張りますが、テネシーウイスキーの奥深さを知るなら、一度は飲む価値がある傑作です。

度数45%
熟成期間ノンエイジ

7.ジャック ダニエル マクラーレン F1

ジャック ダニエル マクラーレン F1

2,898円 700ml

通常のジャックダニエルよりボディが厚い

ジャックダニエルとマクラーレンF1チームのパートナーシップを記念して誕生した、限定デザインのボトルです。パパイヤオレンジを基調とした、レースストライプが走るスタイリッシュなパッケージが目を引きます。

単なる「見た目違い」だと思われるかもしれませんが、実は通常のジャックダニエル(度数40%)よりも少し高い43%でボトリングされています。たった3%の差ですが、実際に飲んでみるとボディの厚みが明らかに増しており、より力強くパワフルな味わいを感じることができます。

レシピ自体は定番のものと同じですが、度数が上がることでジャックダニエル本来のコクがさらに強調されています。通常のボトルを飲み終えた後の「次のステップ」としておすすめの一本です。

度数43%
熟成期間ノンエイジ

8.ジャックダニエル ホワイトラビット サルーン

ジャックダニエル ホワイトラビット サルーン

6,118円 700ml

通常のジャックダニエルよりスパイス感が強い

「ホワイトラビット サルーン」は、創業者のジャック・ダニエル氏がかつて経営していた酒場の名前を冠した、開店120周年記念の限定モデルです。

こちらもアルコール度数が43%と少し高めに設定されており、しっかりとした飲み応えがあります。メープルの甘い香りやメロンのようなフルーティーさもしっかり感じられますが、特筆すべきは「スパイシーな後味」です。

通常のジャックダニエルに比べてスパイス感が強く、最後にはピリッとした心地よい辛みが追いかけてきます。定番品よりも複雑でエッジの効いた風味が楽しめる、ちょっと特別なジャックダニエルです。

度数43%
熟成期間ノンエイジ

9.ヘブンズドア テネシーバーボン

ヘブンズドア テネシーウイスキー

8,791円 750ml

バニラと蜂蜜の甘い風味、ほどよいスパイス感

「ヘブンズドア」は、伝説的なミュージシャンであるボブ・ディランがプロデュースしたウイスキーブランドです。ボトルのデザインには、彼が鉄工芸で制作した門扉(ゲート)の意匠が施されており、飾っておくだけでも絵になる美しさです。

このお酒は、テネシー州の伝統的な製法で作られたバーボンです。8年以上熟成された原酒が使われており、オーク樽由来のバニラや蜂蜜のような甘い香りが、温かみのある余韻とともに広がります。

さらに、オレンジピールやシナモンのようなスパイス感もしっかりと感じられ、度数が46%と高めなこともあって、非常にどっしりとした重厚な味わいに仕上がっています。

ボブ・ディランのファンはもちろん、リッチで贅沢な気分を味わいたい日の「自分へのご褒美」としてもおすすめの一本です。

度数46%
熟成期間ノンエイジ

10.アンクル・ニアレスト 1856プレミアム

アンクル・ニアレスト 1856 プレミアム・テネシーウイスキー

9,328円 750ml

世界的に評価される高級銘柄

「アンクル・ニアレスト」は、現在世界中で数々の賞を受賞し、急速に評価を高めている注目のプレミアムブランドです。

この名前は、ジャックダニエルにウイスキー造りを教えたと言われる伝説の黒人マスター・ディスティラー、ネイサン・“ニアレスト”・グリーン氏に敬意を表して付けられました。この「1856」は、8年から14年熟成の樽をブレンドした、まさに職人技が光る逸品です。

テネシーウイスキー最大の特徴である木炭ろ過を、なんと「3回」も繰り返しています。その結果、50%という高い度数を感じさせないほど口当たりは滑らかなのが印象的です。蜂蜜やキャラメルの甘みの中に、あんずやパイナップルのようなフルーティーさ、そしてシナモンや胡椒のようなスパイス感が複雑に重なり合います。

通常のジャックダニエルをさらに濃密にし、高級感をプラスしたような味わいで、大切な方へのプレゼントにも自信を持っておすすめできる銘柄です。

度数50%
熟成期間ノンエイジ

11.ジャックダニエル ゴールド

ジャックダニエル ゴールド

9,897円 700ml

雑味がなくすっきりした味わいで甘口

「ジャックダニエル ゴールド」は、ブランドのこだわりを極限まで追求した贅沢な一本です。ラベルに刻まれた「No.27」という数字がその証です。

このウイスキーの凄さは、とにかく手間がかかっていること。テネシーウイスキー最大の特徴である「チャコール・メローイング(木炭ろ過)」を2回行い、さらに「熟成」までも異なる樽で2回行うという、気が遠くなるような工程を経て完成します。

味わいの方向性は「ジェントルマンジャック」に似ていますが、さらにその上を行く洗練された甘みが魅力です。雑味が一切なく、驚くほどスッキリとした口当たりで、バニラやメープルの上品な甘さが広がります。

度数も40%と優しく、ウイスキー初心者の方でも「これは美味しい!」と素直に感じられると思います。ボトルにも高級感があるので、大切な方へのギフトにもおすすめです。

度数40%
熟成期間ノンエイジ

12.ジャックダニエル シナトラセレクト

ジャックダニエル シナトラセレクト

19,999円 1000ml

ジャックダニエルの最高級品。シナトラ樽で熟成

ジャックダニエルの最高級品として君臨するのが、この「シナトラセレクト」です。ジャックダニエルをこよなく愛した伝説の歌手、フランク・シナトラへの敬意を込めて造られました。

この銘柄の最大の特徴は、専用に開発された「シナトラ樽」にあります。樽の内側に深い「溝」を刻むことで、原酒がより多くのオーク材と触れ合うように工夫されています。この特別な熟成によって、他のラインナップでは味わえない力強いウッディな香りと、心地よいスパイシーさが加わっています。

後半にはほんのりとフルーティーな酸味と、上質なビター感が漂い、まさに「大人のためのジャックダニエル」といった深みのある味わいになっています。度数は45%に調整されており、ストレートでゆっくりと時間をかけて飲むのが個人的なおすすめです。

最高級の名に恥じない、一生に一度は味わってみたい至高のテネシーウイスキーです。

度数45%
熟成期間ノンエイジ

ウイスキーの売れ筋ランキング

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テネシーウイスキーの蒸溜所一覧

テネシーウイスキーの魅力を語る上で欠かせない、主要な蒸溜所を簡単にご紹介します。

ジャックダニエル蒸留所

ジャックダニエル蒸留所

「世界で最も売れているアメリカンウイスキー」を生み出すジャックダニエル蒸溜所は、1866年にテネシー州リンチバーグの「ケーヴ・スプリング」と呼ばれる洞窟の近くに設立されました。

この場所が選ばれた最大の理由は、洞窟から湧き出る天然水にあります。この水は鉄分を一切含まず、ウイスキー造りに適したミネラルが豊富に含まれており、創業から現在に至るまで、すべてのジャックダニエルはこの水を使って仕込まれています。

創業者のジャック・ダニエル氏が弱冠10代でウイスキー造りを学び、当時まだ未開の地だったこの場所に未来を見出して投資したことが、世界的なブランドへと成長する第一歩となりました。

エリアテネシー州
設立年1866年
所有者ブラウン・フォーマン社
仕込み水Cave Spring Hollowのライムストーンウォーター
蒸溜所ツアーあり

カスケードホロウ蒸留所

カスケードホロウ蒸留所

次にご紹介するのは、テネシーウイスキー第2の巨頭「ジョージ・ディッケル」を製造するカスケードホロウ蒸留所です。

この蒸留所の歴史は、ドイツからの移民で商売人として成功を収めていたジョージ・ディッケル氏が、テネシー州コーヒー郡にある蒸留所の株を買い取ったことから始まったといわれています。

ここで造られるウイスキーには、「カスケードスプリング」から湧き出る非常に清らかな天然水が使われています。

カスケードホロウ蒸留所
cascade spring

豆知識:カスケードスプリング(Cascade Springs)とは? 本来はユタ州のアルペンループ沿いにある大きな泉として有名ですが、テネシーのこの地にも同様の名を持つ豊かな水源があり、それが蒸留所の名前の由来にもなっています。

カスケードホロウ蒸留所は、アメリカを襲った禁酒法による製造中断や、何度も繰り返された経営者の交代など、まさに「波乱万丈」な歴史を歩んできました。

しかし、どんな困難な時代であっても、伝統的な製法と味わいは職人たちの手によって大切に守り続けられ、現在もジャックダニエルとは一味違う、洗練されたテネシーウイスキーを世界に届けています。

エリアテネシー州
設立年1877年
所有者ディアジオ社
仕込み水カスケードスプリングからの水
蒸溜所ツアーあり

ニアレストグリーン蒸留所

ニアレストグリーン蒸留所

「アンクル・ニアレスト」を製造する「ニアレストグリーン蒸溜所」は、テネシーウイスキーの象徴ともいえる「木炭ろ過(リンカーン・カウンティ・プロセス)」を完成させたとされる人物、ネイサン・“ニアレスト”・グリーンに敬意を表して設立されました。

彼は解放奴隷でありながら、若き日のジャック・ダニエルにウイスキー造りのすべてを教えた師匠でもあります。

ジャックダニエル蒸溜所の初代マスターディスティラーを務めた彼の功績は、長らく歴史の影に隠れていましたが、近年その物語が広く知られるようになりました。

2017年のブランド設立以来、当時の伝統的な製法を忠実に再現したウイスキーは、すでに世界中で1,000を超える賞を受賞しています。現在では、アメリカで最も急速に成長しているウイスキーブランドの一つとして、世界中のファンにその圧倒的な美味しさが認められています。

エリアテネシー州
設立年2017年
所有者フォーン・ウィーバー
蒸溜所ツアーあり

テネシーウイスキーの歴史

テネシーウイスキーのルーツをたどると、アメリカという国の成り立ちや激動の歴史が見えてきます。

テネシーウイスキーの歴史

始まりは「重税」からの逃避行

もともとアメリカのウイスキー造りは、ヨーロッパからの移民によって伝えられました。独立戦争(1775年〜)の時代には、手に入りやすいライ麦を使った「ライ・ウイスキー」が主流でしたが、戦後、政府が戦費調達のためにウイスキーへ重税を課したことで状況が一変します。

ウイスキー造りの職人たちは重税を逃れるため、当時まだ政府の目が届かなかった西部の未開の地、現在のケンタッキー州やテネシー州へと移り住みました。そこで豊富に獲れたトウモロコシを原料に使うようになり、私たちがよく知る「バーボン」の原型が誕生したのです。

南北戦争がもたらした「別れ道」

その後、1861年にアメリカを二分する「南北戦争」が勃発します。この時、ケンタッキー州とテネシー州は敵味方に分かれて戦うことになり、両者の間には深い溝が生まれてしまいました。

意地と誇りから生まれた「テネシー」の冠

戦争が終わり、敗北側(南部連合)に属していたテネシー州の人々は、勝利側だったケンタッキー州と同じ「バーボン」という名前を名乗ることを良しとしませんでした。

「自分たちのウイスキーは、バーボンとは違う。もっと手間をかけた、独自の誇り高い酒だ」

こうした対抗心や郷土愛から、伝統的な木炭ろ過(チャコール・メローイング製法)にさらに磨きをかけ、あえて「バーボン」ではなく「テネシーウイスキー」という独自のカテゴリーを確立させていったのです。

人とは違う自分のやり方を貫いた「ジャックダニエル」

人とは違う自分のやり方を貫いた「ジャックダニエル」

南北戦争後、ケンタッキー州に強い対抗心をもっていたジャックは、自ら作るウイスキーを「バーボンではない」と頑なに主張し続けました。そのこだわり抜いた生涯を振り返ってみましょう。

13人兄弟の末っ子から蒸留所オーナーへ

ジャック・ダニエル(本名:ジャスパー・ニュートン・“ジャック”・ダニエル)は、1850年頃にテネシー州で13人兄弟の末っ子として生まれました。家が貧しかったため、幼くして酒の蒸留所を営む牧師に預けられますが、そこでウイスキー造りの才能を開花させ、後にその蒸留所を譲り受けることになります。

頑固なまでの「四角四面」な性格

彼の性格は、自他共に認める「四角四面(しかくしめん)」でした。この言葉には真面目という意味もありますが、彼はまさに「堅物で頑固」な性格だったといわれています。

ジャックダニエルの象徴である「四角いボトル」も、彼のそんな性格を反映して選ばれたという説があるほどです。ものづくりにおいても「人とは違う自分のやり方」を貫く姿勢は徹底していました。

理想の水源を確保

純粋な天然水を得るためだけに、東京ドーム約30個分という広大な土地を買い取って水源を死守しました。

妥協のない自社製造

熟成のための樽はもちろん、ろ過に使う木炭までも自社で作るという、徹底したこだわりを崩しませんでした。

「バーボン」と呼ばせないプライド

多くの蒸留所がコストや効率を優先して製法を簡略化していく中、ジャックは莫大な費用をかけてでも独自の「木炭ろ過(チャコール・メローイング)」を継続しました。

特に南北戦争後、隣州のケンタッキー州に対して強いライバル心を持っていた彼は、周囲がバーボンと呼ぼうとしても「これはバーボンではない、テネシーウイスキーだ」と言い張りました。

現在もラベルに誇らしげに記されている「Tennessee WHISKEY」の文字には、そんな彼の頑固なまでのプライドと、故郷テネシーへの愛が刻まれているのです。

テネシーウイスキーに似ているバーボン

以下の記事では、テネシーウイスキーと同じように甘口で飲みやすいバーボンをまとめています。

詳しくは「実際に飲んだバーボンウイスキーおすすめランキング46選【2026年最新】」をご覧ください。