まろやかな12年物のウイスキーおすすめランキング23選【2026年最新】

今回は、豊かな熟成感とともに、樽由来のフルーティーな甘み、まろやかさを堪能できる「12年熟成」のおすすめウイスキー23銘柄を紹介します。

12年物というラインに興味を持たれた方の多くは、ジョニーウォーカー ブラックラベルやシーバスリーガル12年などをきっかけに、「熟成年数が上がるとアルコールの刺激が少なくなって、こんなに美味しくなるのか」という感動を味わったのではないでしょうか。

そこから一歩進んで、「12年ウイスキーには他にどんな種類があるのか」「銘柄ごとにどんな味の違いがあるのか」「その中でも特にコスパが良いのはどれか」といった疑問が湧いてきたはずです。

そこで本記事では、筆者が自信を持っておすすめする銘柄を詳しく解説します。あわせて、比較の基準となる定番の「ザ・マッカラン 12年」や「ザ・グレンリベット 12年」などの味わいについても触れていきますので、ご自身の好みにぴったりの一本を見つける参考にしてください。

鈴木酒販ウイスキー倶楽部 鈴木 重雄鈴木酒販ウイスキー倶楽部
鈴木 重雄 グレンキンチー12年、アベラワー12年、白州12年などが好きです。グレンキンチーのような辛口ウイスキーから甘口の銘柄、アードベッグのようなスモーキーな銘柄まで基本的になんでも飲みます。

筆者おすすめの12年熟成ウイスキー

筆者おすすめの12年熟成ウイスキーアベラワー12年 ダブルカスクマチュアード

5,940円 700ml

「ザ・マッカラン 12年 シェリーオーク」や「サントリー 山崎」を好む方にぜひ試していただきたいのが、この「アベラワー 12年 ダブルカスクマチュアード」です。

この銘柄は、シェリー樽とバーボン樽でそれぞれ熟成された原酒を絶妙なバランスでブレンドしていますが、特にシェリー樽由来の濃厚な甘みが強く引き出されているのが大きな特徴です。グラスに注ぐと、レーズンやりんご、アプリコットを思わせる濃密なフルーティーさが広がり、その奥には樽由来の香ばしさや柑橘系の華やかな香りが重なります。

口に含むと、12年熟成らしい円熟味のある豊かな味わいが広がり、ウイスキーとしての満足感は非常に高いです。多くの専門家やブログでも「コストパフォーマンスが極めて高い」「間違いなくおすすめの一本」と絶賛されていますが、実際に飲んでみるとその高い評価にも深く納得させられます。6,000円前後という価格帯で、これほど贅沢なシェリー感と複雑な風味を楽しめる銘柄は、そう多くはありません。

12年ウイスキーとは

12年ウイスキーとは12年以上熟成した原酒を使用している
バニラの甘味が非常に強いグレンモーレンジィ ラサンタ12年

ウイスキーのボトルに刻まれた「12年」という数字。実は、これには多くの人が誤解しがちな「ブレンドのルール」が隠されています。

まず知っておきたいのは、12年表記のウイスキーが「12年熟成させた原酒だけ」で作られているわけではない、ということです。ウイスキー造りにおいて、品質や味わいを一定に保ち、より深い複雑さを生み出すためには、熟成年数の異なる複数の原酒をブレンドするのが一般的です。

ここで重要なのが、世界共通の「最低熟成年数」の表記ルールです。 例えば、12年・15年・20年熟成の原酒をブレンドした場合、ラベルに記載できるのは「最も熟成年数が若い原酒」の年数でなければなりません。つまり「12年」と書かれたボトルには、「少なくとも12年以上熟成させた原酒しか入っていない」という品質の保証でもあるのです。

12年物の中に「30年超え」の原酒が眠ることも

このルールの面白いところは、最低年数さえ守っていれば、それ以上に長く熟成させた原酒をどれだけ混ぜてもよいという点です。

驚くべきことに、12年熟成のボトルの中に30年クラスの超長期熟成原酒が隠し味として使われるケースも実在します。サントリーの名誉チーフブレンダーである輿水精一氏の著書によれば、かつて販売されていた「響12年」には、味わいに奥行きを与えるために30年ものの原酒がごく少量ブレンドされていたといいます。

このように、12年ウイスキーは「単なる12年選手」ではなく、ブレンダーの技術によって、より高年齢の原酒が持つ深みやコクが注ぎ込まれた贅沢な結晶なのです。

なぜウイスキーに12年物が多いのか?

世界中で多くの「12年熟成」がラインナップされているのには明確な理由があります。結論から申し上げますと、12年という歳月はウイスキーの「味わい」と「生産コスト」のバランスが最も優れた、いわば黄金比のような期間だからです。

まず味わいの面では、熟成による劇的な変化が関係しています。蒸留したてのウイスキーはアルコールの刺々しい刺激が強いものですが、樽の中で眠るうちに角が取れ、まろやかで飲みやすい風味へと成長します。一方で、ウイスキーの大きな魅力である「スモーキーさ(ピート香)」は、皮肉なことに熟成が進むほど穏やかに減少していく性質を持っています。

つまり、蒸留酒らしい力強さと、樽由来の深い熟成感、そして心地よいスモーキーさ。これら三つの要素が互いの個性を消し合わず、最も高い次元で調和するのが「12年」というタイミングなのです。

熟成させるにはコストがかかる

また、生産コストの観点からも12年は一つの境界線といえます。ウイスキーを長期間熟成させるには、単なる時間の経過以上に以下のような高いリスクとコストが伴います。

  • 「天使の分け前(エンジェルズ・シェア)」による損失: 樽の中で眠るウイスキーは毎年少しずつ蒸発して量が減っていくため、年数が経つほど残った原酒の希少性と原価が跳ね上がります。
  • 火災のリスク: 高濃度のアルコールを大量に保管し続けることは、常に全財産を失うかもしれない発火リスクと隣り合わせであることを意味します。
  • 液漏れのリスク: 樽自体の劣化により、中の原酒が漏れ出してしまうトラブルも避けられません。

これらのコストやリスクを背負いつつも、消費者が手に取りやすい価格で提供できる限界、かつ最高峰の味わいを約束できるライン。それが「12年物のウイスキー」が愛され続ける最大の理由です。

12年熟成ウイスキー3つの大きな魅力

ウイスキーの世界において「12年」という数字は、単なる通過点ではなく、一つの完成された指標として愛されています。その具体的な魅力を3つのポイントで解説します。

1.ピート香などの個性が最も際立ちやすい

12年熟成ウイスキー3つの大きな魅力

ウイスキーの製造過程で、原料の乾燥に使われるピート(泥炭)特有のスモーキーな香りを「ピート香」と呼びます(「正露丸の香り」と表現されることもある、あの香りです)。この香りは熟成が長くなるにつれて穏やかに減少していく性質があります。

12年熟成のウイスキーは、アルコールの刺激が十分に和らいでいながらも、ピート香がしっかりと生きている絶妙な状態にあります。スコッチウイスキーらしい独特のスモーキーさを楽しみたいのであれば、超長期熟成のものよりも、この12年熟成が最もその個性を鮮やかに感じられるためおすすめです。

2.美味しさと価格のバランスがいい

何十年も熟成されたウイスキーは確かに希少で素晴らしいものですが、非常に高価であり、日常的に楽しむのは難しいのが現実です。

蒸溜所側も「特別な日だけでなく、日常の中で気軽に美味しいウイスキーを楽しんでほしい」という想いから、製造コストを抑えつつ最高の品質を届けられるラインとして「12年熟成」を追求してきました。スピリッツ本来の力強さと、樽から与えられる熟成感の双方が手を取り合う、主流となるべくしてなった規格と言えます。

3.熟成させる樽によってウイスキーのフレーバーが変わる

12年という歳月は、樽の個性がウイスキーに深く染み込むのに十分な時間です。年数表記のない(ノンエイジ)ウイスキーで感じられがちなアルコールの角が取れ、代わりに樽由来のフルーティーさや甘みが主役になります。

使用される樽の種類によって、味わいは以下のように劇的に変わります。

バーボン樽バニラ、メープル、キャラメルのような濃厚な甘味。。多くのウイスキーの熟成に使われる。
ミズナラ樽「ジャパニーズオーク」と呼ばれ、白檀(お香)のようなオリエンタルな香り。。有名なウイスキーはシーバスリーガル・ミズナラ12年など
シェリー樽レーズン、あんず、りんごのような甘味と上品な酸味。。有名なウイスキーは山崎、マッカラン12年など

最近では、これら複数の樽で熟成した原酒をブレンドすることで、より複雑で奥行きのある味わいを作り上げている銘柄も増えています。特に日本人の味覚には、シェリー樽由来の華やかでフルーティーな銘柄が非常に人気です。

具体的には「マッカラン12年」「グレンファークラス12年」などが挙げられます。

12年ウイスキー比較一覧表

商品名商品
画像
価格
内容量
100ml
あたり
評価味わいピート度数
(%)
産地製造法
1アベラワー12年5,940円
700ml
8495,413シェリー樽のレーズン、りんごなどの甘味
が強い。マッカランや山崎に似ているとも
なし 40スコットランド
(スコッチ)
シングルモルト
ウイスキー
2シーバスリーガル12年ペルノ・リカール・ジャパン|シーバスリーガル12年3,884 円
1L
3881,604 バニラやハチミツのまろやかな甘み
リンゴのフルーティさ
なし 40スコットランド
(スコッチ)
ブレンデッド
ウイスキー
3ザ・グレンリベット12年4,073円
700ml
5821,712フルーティーで甘めのスコッチを
飲みたい人におすすめ。バーボン樽熟成
なし 37スコットランド
(スコッチ)
シングルモルト
ウイスキー
4グレンフィディック12年5,196円
700ml
7421,277リベットより樽の香ばしさが強めだが
味の方向性は似ている
なし 40スコットランド
(スコッチ)
シングルモルト
ウイスキー
5シーバスリーガル
ミズナラ12年
4,457円
700ml
6371,80212年らしい複雑さとミズナラ樽の
フレーバーを味わえる
なし 40スコットランド
(スコッチ)
ブレンデッド
ウイスキー
6ジョニーウォーカー
ブラックラベル12年
3,239円
700ml
46311,199安くて本格的なスコッチを楽しみたい
人におすすめ
★☆☆ 40スコットランド
(スコッチ)
ブレンデッド
ウイスキー
7オールドパー12年3,680円
700ml
526766スモーキーな風味とまろやかな甘味が
好きな人におすすめ
★☆☆ 40スコットランド
(スコッチ)
ブレンデッド
ウイスキー
8トマーティン12年5,572円
700ml
796352シェリー樽由来のフルーティーさが
強めの12年ウイスキー
★☆☆ 43スコットランド
(スコッチ)
シングルモルト
ウイスキー
9アバフェルディ12年7,800円
700ml
1,1142,064山崎に似ているとYoutubeで
話題のスコッチ。バーボン樽熟成
★☆☆ 40スコットランド
(スコッチ)
シングルモルト
ウイスキー
10ハイランドパーク12年
ヴァイキング・オナー
5,286円
700ml
7559,733スモーキーなウイスキーの入門と
しておすすめ
★★☆ 40スコットランド
(スコッチ)
シングルモルト
ウイスキー
11ボウモア12年5,866円
700ml
838848スモーキーな風味が強いが甘味も
あって美味しい
★★☆ 40スコットランド
(スコッチ)
シングルモルト
ウイスキー
12カリラ12年6,185円
700ml
8845,203魚介類の料理に合わせたい 独特の
香りがあるウイスキー
★★★ 43スコットランド
(スコッチ)
シングルモルト
ウイスキー
13ザ・マッカラン12年
ダブルカスク
8,589円
700ml
1,2272,145「シングルモルトのロールスロイス」
バランスの良さが特徴
なし 40スコットランド
(スコッチ)
シングルモルト
ウイスキー
14グレンモーレンジィ
ラサンタ12年
6,706円
700ml
9581,153甘くて濃厚。2種類のシェリー樽によって
熟成された原酒を使用したウイスキー
なし 43スコットランド
(スコッチ)
シングルモルト
ウイスキー
15グレンドロナック12年5,874円
700ml
8391,999ビターさとフルーティさの複雑な味わい
2種類のシェリー樽を使用したウイスキー
なし 43スコットランド
(スコッチ)
シングルモルト
ウイスキー
16グレンアラヒー12年7,998円
700ml
1,14355シェリー樽とバーボン樽で熟成
マッカラン12年に似ていると言われる
なし 46スコットランド
(スコッチ)
シングルモルト
ウイスキー
17グレンファークラス12年5,898円
700ml
84385シェリー樽熟成のバランスのとれた
味わいが魅力
なし 43スコットランド
(スコッチ)
ブレンデッド
ウイスキー
18ホワイトホース12年2,860円
700ml
409315控えめなスモーキーさとライトな
口当たり
★☆☆ 40スコットランド
(スコッチ)
ブレンデッド
ウイスキー
19バランタイン12年3,850円
700ml
550358バニラの甘味。クセがなく飲みやすい
ウイスキーが好きな人におすすめ
★☆☆ 40スコットランド
(スコッチ)
ブレンデッド
ウイスキー
20山崎12年25,700円
700ml
3,671379フルーツとミズナラ樽の上品な香りが
複雑に混じり合う
★☆☆ 43日本
(ジャパニーズ)
シングルモルト
ウイスキー
21アンノック12年4,761円
700ml
680637アルコールの刺激がやや強め
水割りかハイボールが好相性
なし 40スコットランド
(スコッチ)
シングルモルト
ウイスキー
22ザ シングルトン
ダフタウン12年
3,925円
700ml
5613,262クセがなく飲みやすい。
ライトな味わい。個性は控えめ
なし 40スコットランド
(スコッチ)
シングルモルト
ウイスキー
23オーヘントッシャン12年4,725円
700ml
6755,2033回蒸留によるクリアな味わい
樽感がやや強めなので中級者向き
なし 40スコットランド
(スコッチ)
シングルモルト
ウイスキー

12年物のウイスキーおすすめ23銘柄

1.アベラワー12年 ダブルカスクマチュアード

2.アベラワー12年 ダブルカスクマチュアード

5,940円 700ml

シェリー樽由来のレーズン、りんご、アプリコットの甘味が強い

「アベラワー 12年 ダブルカスクマチュアード」は、シェリー樽とバーボン樽で熟成された原酒を絶妙にブレンドした、シングルモルト・スコッチウイスキーの隠れた名作です。

最大の魅力は、その「癖になる甘さ」にあります。バーボン樽由来のバニラ感よりも、シェリー樽特有のレーズンやりんご、アプリコットを思わせる濃密な甘みが際立っており、そこに樽の香ばしさと柑橘系の華やかさが重なります。アルコールの刺激がほとんどなく、驚くほどスムーズな口当たりなため、一度口にすると何度も杯を重ねてしまうような、たまらない美味しさを秘めています。

味わいの方向性は、ランキング1位の「グレンモーレンジィ ラサンタ 12年」に近く、愛好家の間では「サントリー 山崎(ノンエイジ)」や「ザ・マッカラン 12年 シェリーオーク」にも通じるものがあると言われています。同じシェリー系銘柄を好む方であれば、まず間違いなく気に入っていただけるはずです。

多くのウイスキーブログなどでも「圧倒的にコスパが良い」「文句なしにおすすめ」と絶賛されていますが、5,000円台でこれほど贅沢な熟成感を堪能できるのであれば、間違いなくお買い得な一本と言えます。ぜひ、ストレートでちびちびと時間をかけて、その豊かな風味を楽しんでみてください。

製造法シングルモルトウイスキー
度数40%
ピートなし

2.シーバスリーガル12年

ペルノ・リカール・ジャパン|シーバスリーガル12年

3,884円 1L

世界が認めるブレンデッド・スコッチの代名詞

「シーバスリーガル 12年」は、スコッチウイスキーの伝統と誇りを象徴する、世界的に有名なブレンデッドウイスキーです。その最大の魅力は、グラスを近づけた瞬間にふわりと広がる、うっとりするようなハチミツの甘い香り。

バニラやハチミツのまろやかな甘みに、完熟したリンゴのようなフルーティーさが重なり合い、そこへほんのりとスパイシーなアクセントが加わります。この複雑ながらも完璧に整ったバランスは、まさに「ブレンデッドの芸術品」と呼ぶにふさわしい仕上がりです。

この銘柄は、「最初の一本」としておすすめされることが多いですが、理由は尖った「クセ」が一切ないこと。ウイスキー特有のスモーキーさやアルコールの刺激が穏やかで、驚くほどスムーズな飲み口を実現しています。そのため、これからウイスキーを飲み始める初心者の方でも、抵抗なくその奥深い世界に触れることができます。

手の届きやすい価格帯でありながら、12年熟成の風格をしっかりと備えており、日常の晩酌をワンランク上の贅沢な時間へと変えてくれます。

ストレートでそのバランスを味わうもよし、ハイボールにしてリンゴの爽やかさを引き立てるもよし。どんな飲み方でも品格を損なわない、まさに「スコッチの王道」を体現するボトルです。

製造法ブレンデッドウイスキー
度数40%
ピートなし

3.ザ・グレンリベット12年

ザ・グレンリベット12年

4,073円 700ml

フルーティーで甘めのスコッチを飲みたい人におすすめ

「ザ・グレンリベット 12年」は、世界で最も愛されているシングルモルトとしてその名を轟かせています。実際にグラスを手に取れば、誰もが納得する「飲みやすいスコッチ」の教科書のような美しさに驚かされるはずです。

グラスから立ち上がるのは、もぎたての青リンゴやオレンジを思わせる、清涼感あふれる柑橘系の香り。そこにバニラやメープルシロップの柔らかな甘みが寄り添い、鼻腔を爽やかに抜けていきます。

口に含むと、期待通りのフルーティーな甘みが軽やかに広がり、続いて樽由来のウッディで上品な香味が舌を優しく包み込みます。スコッチ特有のスモーキーさや強烈なクセがほとんどないため、アイラモルトのようなピーティーな銘柄に飲み疲れたとき、ふと帰りたくなるような安心感があります。

どんな飲み方でもその良さは失われませんが、特におすすめはまずストレートです。バニラとはちみつの繊細な層、そしてフルーティーな骨格をじっくり楽しめます。

ハイボールにすると柑橘のニュアンスが弾け、まるで上質なジンジャーエールのよう爽快で贅沢な一杯へと生まれ変わります。

よく比較される「グレンフィディック」が、大豆にも例えられるような「樽の香ばしさ」を特徴とするのに対し、このグレンリベットはどこまでも「フルーティーで甘め」な路線を突き進んでいます。クセがなく、洗練された甘口ウイスキーを求めている方におすすめです。

製造法シングルモルトウイスキー
度数40%
ピートなし

4.グレンフィディック12年

グレンフィディック12年

5,196円 700ml

青リンゴが弾ける爽快な一杯が好きな人におすすめ

世界で初めてシングルモルトとして売り出され、今や世界を代表する銘柄となった「グレンフィディック 12年」。2種類の異なる樽(アメリカンオーク樽とヨーロピアンシェリー樽)で熟成を重ねることで、幾層にも重なる華やかな風味を造り上げています。

グラスを鼻に近づけると、まず飛び込んでくるのは瑞々しい「青リンゴ」を思わせるフレッシュな果実香。その奥から、カスタードクリームやはちみつのような濃密で柔らかな甘い香りが追いかけてきます。12年熟成らしくアルコールの刺激は穏やかで、香りを嗅ぐだけでその品質の高さが伝わってきます。

ひとたび口に含めば、バニラの優しい味わいとともに、洋ナシのようなフルーティーさが舌の上を軽やかに滑ります。ここで一つ注意したいのが、飲み方の選択です。氷を入れた「ロック」では、この銘柄特有の甘みが抑えられ、樽由来のビターな苦味が際立ってしまうため、本来のポテンシャルを活かしきれない側面があります。

グレンフィディックが真に輝くのは「ハイボール」です。炭酸とともに青リンゴや洋ナシの香りがパッと花開き、驚くほど爽やかでフルーティーな一杯へと変貌します。

先にご紹介した「ザ・グレンリベット」と並び称される飲みやすい銘柄ですが、グレンリベットがどこまでも「クリーンで甘い」のに対し、こちらはわずかに「樽の香ばしさ」がアクセントとして効いています。その微かな香ばしさが、ハイボールにした際の味の厚みを生んでいるのです。

製造法シングルモルトウイスキー
度数40%
ピートなし

5.シーバスリーガル ミズナラ12年

シーバスリーガル ミズナラ12年

4,457円 700ml

12年らしい複雑さと樽のフレーバーを味わえる

「シーバスリーガル ミズナラ 12年」は、名門シーバス・ブラザーズ社が日本のウイスキーファンのために特別に仕立てた、日本限定のスコッチウイスキーです。特徴は、熟成の最終段階で日本原産の「ミズナラ樽」を使用していること。これにより、スコッチの伝統に日本人の味覚に寄り添う繊細なニュアンスが加わっています。

グラスから立ち上がる香りを追いかけると、まずオレンジや洋ナシの瑞々しいフルーティーさが広がり、続いてリンゴやリコリス(甘草)を思わせる柔らかな甘みが顔を出します。そして、ミズナラ樽由来の白檀(お香)のようなウッディさと、ほのかにスパイシーでビターな風味が、知的な深みを与えてくれます。

この極めて繊細なバランスを堪能するために、まずは加水せずに「ストレート」で味わうことを強くおすすめします。

スタンダードな「シーバスリーガル 12年」と比較すると、こちらのスモーキーさがより控えめで、代わりにはちみつのような甘味と樽の香味が複雑に絡み合っています。この複雑さのおかげか、アルコールの角がより取れているように感じられ、滑らかな喉越しが楽しめます。

シンプルな甘みと豊かな香りの広がり、そしてどっしりとしたコクを求めるなら「通常版」が適していますが、より多層的でミステリアスな樽の風味をじっくりと紐解きたいのであれば、この「ミズナラ 12年」をおすすめします。

製造法ブレンデッドウイスキー
度数40%
ピートなし

6.ジョニーウォーカーブラックラベル12年

ジョニーウォーカーブラックラベル12年

3,239円 700ml

安くて本格的なスコッチを楽しみたい人におすすめ

「ジョニ黒」の愛称で親しまれるこの一本は、数ある12年熟成ウイスキーの中でも、その完成度とコストパフォーマンスにおいて右に出るものはいません。Amazonでの評価数が1万件を超える一本で、世界中のファンからの絶大な信頼を物語っています。

グラスを傾ければ、まずジョニーウォーカーの真骨頂である「ほどよいスモーキーさ」が漂い、その奥からとろけるような蜂蜜の甘みが顔をのぞかせます。口に含むと、12年熟成ならではのトロッとした厚みのある質感が舌を包み込み、非常にリッチで「どっしり」とした飲み応えを感じさせてくれます。

このウイスキーは、飲み方によってその表情を鮮やかに変えるのが魅力です。

ロックだと氷が溶け出すとともにフルーティーさが穏やかになり、代わりに力強いスモーキーさが前面に押し出されます。スコッチらしい「煙たさ」を堪能したい時に最適です。

ハイボールで飲むと、炭酸が弾ける瞬間に、スモーキーな香りと共にパイナップルやオレンジを思わせる爽やかな酸味と甘みが一気に花開きます。非常にバランスの良い、贅沢な一杯へと昇華されます。

同価格帯でスモーキー系として人気の「ホワイトホース 12年」が軽快でライトな口当たりであるのに対し、ジョニ黒はより濃厚で深みのあるスモーキーさを持ち合わせています。

低価格帯でありながら、これほどまでに豊かな風味の層と満足感を味わえる銘柄は他にありません。重厚で骨太なスコッチを求めるなら、まずはこの「ジョニ黒」を選べば間違いありません。

製造法ブレンデッドウイスキー
度数40%
ピート★☆☆

7.オールドパー12年

オールドパー12年

3,680円 750ml

明治の偉人も愛した「芳醇」の極み

「オールドパー 12年」は、かつて岩倉具視が日本へ持ち帰った「日本で最初に紹介されたスコッチ」としての深い歴史を刻んでいます。Amazonのレビューでも「香り、味わい、色、すべてにおいて芳醇」と称えられる通り、その完成度は12年熟成ウイスキーのひとつの完成形と言っても過言ではありません。

グラスに注ぐと、まず伝統的なスコッチらしい穏やかなスモーキーさが鼻をくすぐります。そこへ、ほんの少し水を一滴垂らしてみてください。加水することによって、眠っていたアプリコットやドライフルーツのような華やかな果実香が鮮やかに開花し、一気に表情を豊かに変えてくれます。

口に含めば、長期熟成原酒がもたらすまろやかな甘みが広がり、その後を追うように心地よいスモーキーな風味が追いかけてきます。このスモーキーさは決して強すぎず、あくまで上品なアクセントに留まっているため、食事の邪魔をせず「食中酒」としても素晴らしいパフォーマンスを発揮します。

よく比較される「シーバスリーガル」がメープルのような軽やかな甘みに寄っているのに対し、オールドパーはより「スモーキーな風格」が際立つ印象です。

伝統の重みを感じさせるスモーキーな風味を堪能しつつ、まろやかで奥深い甘みにも浸りたい。そんな「スコッチの王道」を求める方にこそ、斜めに立たせることができるユニークなボトルとともに、じっくりと味わっていただきたい一本です。

製造法ブレンデッドウイスキー
度数40%
ピート★☆☆

8.トマーティン12年

トマーティン12年

5,572円 700ml

シェリー樽由来のフルーティーさが強い

「トマーティン 12年」は、バーボン樽とシェリー樽の原酒をブレンドしたシングルモルトですが、その軸足はシェリー樽由来の華やかなフルーティーさに置かれています。

このウイスキーの面白いところは、ボトルを開けた瞬間から物語が動き出す点にあります。開栓直後こそ香りがやや閉じているような「硬さ」があり、アルコールの刺激も顔をのぞかせますが、数日おいて空気に触れさせることで劇的に変化します。再びグラスに注げば、熟した梨やアプリコットのような瑞々しい果実香が、まるで見事な花が咲くように一気に広がります。

鼻を近づけると、さらに微かなピートのスモーキーさと、レーズンの深みのある香りが重なり、複雑な奥行きを感じさせてくれます。口に含むと、味わいは非常にドライでパワフル。レーズンやプラムのフルーティーな甘みに加え、しっかりとした麦芽のコク、そして樽由来の心地よいウッディな渋みが舌の上で力強く躍動します。

スタンダードボトルである「レガシー」がバニラ系の甘味とアルコールの辛みが目立つのに対し、この12年物は角が取れ、フルーティーな甘みが主役となっています。レガシーとの価格差は2,000円ほどですが、圧倒的な熟成感と満足度を考えれば、迷わずこちらを手に取ることをおすすめします。

製造法シングルモルトウイスキー
度数43%
ピート★☆☆

9.アバフェルディ12年

アバフェルディ12年

7,800円 700ml

山崎に似ているとYoutubeで話題のウイスキー

世界中で愛されるブレンデッドウイスキー「デュワーズ」のキーモルトとして知られる「アバフェルディ 12年」。今では希少となった伝統的な「木製発酵槽」を使い、時間をかけて丁寧に発酵させることで、独自の個性を育んでいます。

グラスを傾けると、この銘柄の代名詞とも言える「はちみつ」を想わせる、うっとりするような濃密で甘い香りが鼻腔をくすぐります。

ひとたび口に含めば、期待通りのとろけるようなはちみつの風味が広がり、その後にグレープフルーツを剥いた時のような爽やかな柑橘感と、穏やかなスパイシーさが追いかけてきます。苦味を抑えたスッキリとした飲み口の中に、甘み・辛み・酸味が見事な三角形を描いており、その絶妙なバランスを存分に味わうために、まずはストレートで楽しむのがおすすめです。

その親しみやすさから、YouTubeなどでは「サントリー 山崎」に似ていると評されることもあります。確かに、ハイボールにした際のはちみつや果実の甘いニュアンスには共通点が見出せますが、山崎が持つミズナラ樽由来の複雑なスパイシーさに比べると、アバフェルディはより「フルーティーで素直な甘さ」というベクトルにあります。

クセがなく、バランスに長けたその味わいは、普段からデュワーズ12年などを愛飲している方はもちろん、雑味のない上品な甘さを求める方にぜひ手に取っていただきたい一本です。

製造法シングルモルトウイスキー
度数40%
ピート★☆☆
Aberfeldy(アバフェルディ)
¥5,797(2026/01/22 15:06:24時点 Amazon調べ-詳細)

10.ハイランドパーク12年 ヴァイキング・オナー

ハイランドパーク12年 ヴァイキング・オナー

5,286円 700ml

スモーキーなウイスキーの入門としておすすめ

「ハイランドパーク 12年」の個性を一言で表すなら、まさに「驚くほど飲みやすくなったアードベッグ」といえるかもしれません。あるいは、ピートを効かせたアイリッシュウイスキーとして知られる「カネマラ」に近い、親しみやすいスモーキーさを備えた一本です。

グラスから立ち上がるのは、オークニー諸島特有のヘザー(低木)を思わせる穏やかなスモーキーさと、瑞々しい青リンゴのようなフルーティーな香り。そこへ、アイラ島のボウモアを連想させる微かな潮のニュアンスが加わり、非常に美しく、洗練されたまとまりを見せてくれます。

口に含むと、12年熟成らしい円熟味によってアルコールの刺激はほとんど感じられません。ストレートで味わえばその緻密なバランスが、ロックやハイボールにすれば隠れていた甘みがより鮮明に引き立ち、どんな飲み方でも高いクオリティを発揮します。

ガツンとした刺激を求めるアイラモルト愛好家からすると、少し優等生すぎる(「このウイスキーでなければ」という尖った要素が控えめな)印象を受けるかもしれませんが、それは裏を返せば極めて高い完成度の証でもあります。「アードベッグやラフロイグなどの強烈なピートは少し苦手」という方にこそ、この上品で調和の取れたスモーキーさの魅力を、ぜひストレートから体感していただきたいですね。

製造法シングルモルトウイスキー
度数40%
ピート★★☆

11.ボウモア12年

ボウモア12年

5,681円 700ml

スモーキーな風味が強いが甘味もあって美味しい

「アイラの女王」と称えられる「ボウモア 12年」は、アイラ島特有の力強いピートを持ちながらも、同時に繊細な甘みを兼ね備えた、非常に気品のあるシングルモルトです。

グラスを寄せると、まずアイラモルトらしいスモーキーな香りと、荒々しい海の潮風を思わせる塩気が鼻をくすぐります。しかしそのすぐ後を追うように、レモンやはちみつのような爽やかで上品な甘みがふわりと広がり、無骨な煙の印象を優雅に塗り替えていきます。

口に含むと、スモーキーさとフルーティーさが驚くほど滑らかに調和し、舌の上で複雑なドラマを繰り広げます。「ジョニーウォーカー ブラックラベル」などと比べれば確かに煙たさは強いものの、それを包み込む果実味がしっかりとしているため、味わいのバランスは極めて良好です。飲み込んだ後の余韻には、上質なダークチョコレートを思わせるビターなフレーバーが長く残り、贅沢な満足感に浸ることができます。

その完成度の高さから、ストレートでじっくり向き合うのはもちろん最高ですが、ハイボールにしても骨格が崩れず、爽快な潮の香りを楽しめるのが強みです。

同じスモーキー系のライバルである「タリスカー 10年」が黒胡椒のような強烈なスパイシーさを持ち味とするのに対し、このボウモアには鋭い刺激はありません。タリスカーにはない柑橘の爽やかさや、チョコレートのようなビターな奥行きを求めるアイラ初心者の方にこそ、まず手に取っていただきたい王道の一本です。

製造法シングルモルトウイスキー
度数40%
ピート★★☆

12.カリラ12年

カリラ12年

5,866円 700ml

魚介類の料理に合わせたい 独特の香りがあるウイスキー

「カリラ 12年」は、アイラモルトの古典的な魅力を現代的でクリーンなバランスへと昇華させた逸品です。この蒸溜所の原酒は、あの「ジョニーウォーカー」をはじめとする数多くの有名スコッチの骨格を支えるメイン原酒としても重用されており、その品質の高さは折り紙付きです。

グラスを鼻に近づければ、まずはアイラモルトの真骨頂であるスパイシーで力強いピート香が真っ先に飛び込んできます。Amazonのレビューでも「スーパースモーキー」「潔いほど煙くさい」と評されるように、その独特の燻香は強烈な個性を放っています。

しかし、ひとたび口に含めば、ただ煙たいだけではない複雑な層に驚かされるはずです。アプリコットのような瑞々しい果実の甘みと、アイラ島を象徴する海の塩味、そして薬品を思わせる独特のヨード香が見事に融合しています。

飲み方によって表情を劇的に変えるのもカリラの面白さです。ストレートでは、このウイスキーが持つ本来のスパイシーさと力強さをダイレクトに堪能できます。また、ほんの少し水を加えるだけで、隠れていたフルーティーさが一気に花開き、驚くほど華やかな印象へと変化します。ハイボールにすると、スモーキーな風味が炭酸とともに弾け、唯一無二の爽快感と個性的なフレーバーを楽しめます。

アイラの巨頭である「ラフロイグ」や「アードベッグ」と比較すると、土着的な重たさよりも、クリアで洗練されたスモーキーさが際立っています。そのため、これからアイラモルトの奥深い世界へ足を踏み入れようとする初心者の方にとっても、非常に親しみやすく、かつ満足度の高い「入り口」となるはずです。

製造法シングルモルトウイスキー
度数43%
ピート★★★

13.ザ・マッカラン12年 ダブルカスク

ザ・マッカラン12年 ダブルカスク

8,589円 700ml

「シングルモルトのロールスロイス」気高く甘美な味わい

「シングルモルトのロールスロイス」という、あまりにも有名な称賛を浴びる「ザ・マッカラン 12年」。その名に相応しく、香りから味わい、余韻の細部に至るまで、完璧なまでのバランスを誇るスコッチウイスキーの最高峰です。

グラスを傾けると、厳選されたシェリー樽由来の華やかで上品な香りが、まるで花束のように鼻腔を優しく包み込みます。スモーキーな要素が一切なく、アルコールの刺激も極限まで抑えられているため、最初の一嗅ぎでその「質の高さ」を確信させてくれます。

口に含んだ瞬間、ドライフルーツを煮詰めたような濃厚で贅沢な甘みが舌の上を滑らかに転がります。飲み下した後に訪れる余韻は驚くほど長く、バニラやカラメルを思わせる高貴な香りがいつまでも喉の奥に留まり、心地よい幸福感を与えてくれます。

このマッカランはどのような飲み方でもその品格を失いませんが、まずはぜひストレートで、その緻密な味の構成をじっくりと紐解いてみてください。

よく比較対象として挙がる「グレンファークラス」が、わずかなピート感(煙たさ)をアクセントに持つのに対し、マッカランはあくまでどこまでも「フルーティーで上品」な路線を貫いています。雑味のない、ひたすらに甘美で洗練された世界観に浸りたいのであれば、やはりこの「ザ・マッカラン」こそが唯一無二の選択肢となるはずです。

製造法シングルモルトウイスキー
度数40%
ピートなし

14.グレンモーレンジィ ラサンタ12年

グレンモーレンジィ ラサンタ12年

6,706円 700ml

甘くてスパイシー バーボンのように楽しめるウイスキー

「樽のパイオニア」と称され、熟成樽の個性を最大限に引き出すことで知られるグレンモーレンジィ。そのラインナップの中でも「ラサンタ」は、甘みとスパイシーさが同居する、まるでバーボンのような力強さを楽しめる一本です。

このウイスキーの最大の特徴は、贅沢な「追加熟成(ウッドフィニッシュ)」にあります。まずバーボン樽で熟成させた原酒を、さらに「オロロソ」と「ペドロヒメネス」という2種類の異なるシェリー樽で追熟。これにより、バーボン樽由来のバニラの甘みに、シェリー樽由来の濃厚なレーズンなどのフルーティーさが完璧に融合しています。

香りはリンゴやレーズン、マンゴーといった果実感に、ダークチョコレートやキャラメリゼしたクリームを思わせる芳ばしさが混じり合い、非常に複雑で濃厚です。口に含むと、オレンジやバターのようなとろける甘みが広がり、後味にはシナモンのような心地よいスパイシーさがアクセントとして現れます。

その濃厚な甘みとコクを存分に堪能するためには、ストレートやロックでゆっくりと味わうのがおすすめです。

よく「ザ・マッカラン」と比較されることがありますが、マッカランに比べてラサンタは初めにバーボン樽で熟成させている分、よりウッディで甘く、スパイシーな力強さが際立つ印象です。とはいえシェリー感も極めて強く、マッカランファンをも唸らせる確かな満足感があります。Amazonでも1,000件以上のレビューのうち、95%以上が星4つ以上をつけているという事実が、その圧倒的なクオリティを物語っています。

製造法シングルモルトウイスキー
度数43%
ピートなし

15.グレンドロナック12年

グレンドロナック12年

5,874円 700ml

ビターさとフルーティさの複雑な味わいを感じたい人におすすめ

「ザ・マッカラン」と並び、シェリー樽熟成を極めた銘柄として高い人気を誇るのが、この「グレンドロナック 12年」です。

このウイスキーの最大の特徴は、2種類の異なるシェリー樽を使い分けている点にあります。辛口の「オロロソシェリー樽」がもたらすビターで深いコクと、極甘口の「ペドロヒメネスシェリー樽」が与える濃厚なフルーティーさが見事に融合しています。

グラスを鼻に近づけると、まずドライフルーツや完熟したブドウの濃厚な香りが立ち上がり、期待感を高めてくれます。一口含めば、レーズンやバニラの濃密な甘みが舌の上を滑らかに広がり、続いてシナモンやナツメグを思わせる温かみのあるスパイス感、そしてベリー系の瑞々しい酸味が次々と表情を変えながら現れます。

特筆すべきは、シェリー樽熟成で稀に感じられる「ゴムや硫黄」のようなネガティブな風味が一切なく、純粋な樽の恩恵だけを享受できる点です。飲み込んだ後には、ビターチョコレートのほろ苦さとスパイスの心地よい余韻が長く残り、至福のひとときを演出してくれます。

マッカランが「甘く華やかな口当たり」に重きを置いているのに対し、このグレンドロナックは「濃厚な甘みとスパイシーな力強さ」が共存する複雑な味わいが持ち味です。水割りやハイボールではこの繊細な個性が隠れてしまうため、ぜひストレートで、時間の経過とともに変化する香りと深みをじっくりと堪能してください。

製造法シングルモルトウイスキー
度数43%
ピートなし

16.グレンアラヒー12年

グレンアラヒー12年

7,998円 700ml

甘くて華やかなウイスキーが好みの人におすすめ

「ザ・マッカラン」の系譜にありながら、より力強く、深いコクを追求したのが「グレンアラヒー 12年」です。シェリー樽とバーボン樽の両方を使用することで、単一の樽では到達し得ない多層的な香りを生み出しています。

グラスに注いだ瞬間から、バタースコッチやレーズンを煮詰めたような、甘く濃密な香りが空気中に重く漂います。この圧倒的な香りの密度に、飲む前から期待が高まるはずです。

いざ口に含むと、まるでメープルシロップのような「トロッ」とした粘り気のある質感を覚え、舌の上に超濃厚な甘みが一気に広がります。この「粘性を感じる濃厚さ」こそがグレンアラヒーの真骨頂。飲み下した後の余韻には、シェリー樽由来の心地よいタンニンの苦味と、高級なダークチョコレートを思わせるビター感がじわじわと現れ、長い休息の時間を彩ってくれます。

Amazonの口コミでも「まるでブランデーを楽しんでいるような感覚」「時間をかけてゆっくり向き合うべき一本」と評されるように、忙しい日常を忘れてストレートやロックでじっくりと味わうのがおすすめです。12年熟成のウイスキーとしてはやや強気な価格設定ですが、一度口にすれば、その値段に見合うだけの圧倒的な満足感と奥行きのある美味しさに納得するはずです。

製造法シングルモルトウイスキー
度数46%
ピートなし

17.グレンファークラス12年

グレンファークラス12年

5,898円 700ml

オロロソシェリー100%が生む、力強い味わい

「グレンファークラス 12年」は、名門のこだわりとして100%オロロソシェリー樽のみで熟成された、贅沢なスコッチウイスキーです。シェリー樽由来の恩恵をダイレクトに受けた、非常にフルーティーで力強い甘みが最大の魅力です。

グラスから立ち上がるのは、凝縮されたドライフルーツやほろ苦いマーマレードの香り。そこにシェリー樽特有の温かみのあるスパイス感が重なり、知的な奥行きを感じさせます。

ひとたび口に含めば、カラメルやレーズンを思わせる濃厚な甘みが波のように押し寄せ、続いて熟した洋ナシのような瑞々しい果実味が顔をのぞかせます。同じシェリー系を代表する「ザ・マッカラン」と比較すると、こちらはよりオロロソ樽らしい骨太な甘みとスパイシーさが際立ち、そこへバニラの優しいニュアンスが寄り添うような、多層的な構成になっています。

味わいの方向性はマッカランにも通じる高貴なものですが、特筆すべきはそのコストパフォーマンスです。マッカランよりも遥かにリーズナブルな価格で、あの「華やかで甘美なシェリーの世界観」を存分に堪能できるため、日常を彩る本格的な一本を探している方におすすめです。

製造法シングルモルトウイスキー
度数43%
ピートなし

18.ホワイトホース12年

ホワイトホース12年

2,860円 700ml

控えめなスモーキーさとライトな口当たり

「ホワイトホース 12年」は、名門ホワイトホースの系譜を継ぎながら、日本人の繊細な味覚に合わせて開発された日本限定の特別なスコッチウイスキーです。スタンダードボトルである「ファインオールド」のプレミアム版として、より上質なひとときを演出してくれます。

グラスに鼻を近づけると、まず感じるのはファインオールドよりも格段に磨かれた滑らかさ。熟成を重ねることでアルコールの角が取れ、スモーキーさも上品に抑えられています。代わりに立ち上がるのは、とろけるようなキャラメルの甘い香りと、蜜の詰まったリンゴを思わせるフルーティーな芳香です。

飲み方によって、まるでスイーツのような多彩な表情を見せてくれるのがこのボトルの醍醐味です。

水割りにすると、樽の香ばしさがキャラメルの甘みと溶け合い、後味にはスモーキーさが微かに効いた「ビターチョコレート」のような余韻がふわりと広がります。

ハイボールでは、弾ける泡に乗って爽やかな香りが一気に広がります。ストレートやロックに比べて甘味がほどよく抑えられ、炭酸由来のわずかな酸味と重なることで、驚くほどスッキリとした爽快な味わいへと変貌します。

そして、喉を通り過ぎるフィニッシュでは、それまで隠れていたピートスモークが「ふわっ」と優雅に現れ、心地よい余韻を残してくれます。このスモーキーさが現れることで、不思議と「海洋」を思わせるニュアンスが生まれ、味わいに奥行きが加わります。

この潮気を感じるスモーキーなフィニッシュがあるからこそ、和食、特に魚料理との相性は抜群です。刺身や焼き魚の旨味をハイボールの爽快感が引き立て、煙の余韻が磯の香りと見事に同調します。晩酌を格上げしてくれる最高のパートナーと言えるでしょう。

同価格帯のライバル「ジョニーウォーカー ブラックラベル」がどっしりとした重厚なスモーキーさを持ち味とするならば、このホワイトホース12年はどこまでも「軽快で華やか」。クセが少なく、ライトで親しみやすい味わいを好む方におすすめです。

製造法ブレンデッドウイスキー
度数40%
ピート★☆☆

19.バランタイン12年

バランタイン12年

3,850円 700ml

40種以上の原酒が織りなす「究極のバランス」

「バランタイン 12年」は、12年以上熟成された40種類もの多様な原酒を、卓越した技術でブレンドした逸品です。「クセがなく飲みやすい」スコッチの代名詞的存在であり、その完成された調和は、まさにブレンデッド・スコッチの代表格と言えるでしょう。

このウイスキーが持つ最大の魅力は、口に含んだ瞬間に広がる「クリーミーな質感」です。

ストレート・ロックで味わうと、グラスから漂う穏やかな香りを楽しんだあと、一口含めばクリーミーで繊細な甘みが広がります。次第にビターチョコレートを思わせる深みのある風味が現れ、ゆったりとした「大人の時間」を演出してくれます。個性的な強さよりも、洗練されたビター感と滑らかさをじっくり堪能したい時に最適です。

ハイボールで味わうと、「はちみつ」のような甘い風味が前面に引き出され、驚くほど親しみやすい味わいになります。高級感のあるバニラの香りをしっかりと活かすため、少し「濃いめ」に作るのが美味しく楽しむコツです。

同じ価格帯の「バランタイン バレルスムース」もはちみつのような甘みを持ちますが、あちらはアメリカンオーク樽由来のしっかりとした苦味がアクセントになっています。対してこの12年物は、スモーキーさを抑えたどこまでも穏やかで上品な甘みが特徴です。

製造法ブレンデッドウイスキー
度数40%
ピート★☆☆

20.山崎12年

山崎12年

25,700円 700ml

フルーツとミズナラ樽の上品な香りが複雑に混じり合う

日本最古のモルト蒸溜所である「山崎蒸溜所」の矜持を感じさせる一本が「山崎 12年」です。特筆すべきは、ホワイトオーク樽をはじめ、ワイン樽、シェリー樽、そして日本独自のミズナラ樽という、異なる個性を持つ4種の樽熟成原酒を巧みにブレンドしている点。その多層的な構成により、一口ごとに新しい表情を見せてくれる「飲み飽きない」名作に仕上がっています。

グラスに注ぐと、まず熟した桃や柿のような和の果実を思わせる濃密な甘い香りが立ち上ります。そこへバニラの甘美な香りと、ミズナラ樽由来の白檀(お香)を彷彿とさせる気品ある香りが複雑に溶け合い、香りの深みに圧倒されるはずです。

口に含めば、奥行きのある濃密な甘みが広がります。アルコール度数は43%とやや高めに設定されているため、確かな飲み応えと力強い骨格を感じさせてくれます。

ハイボールに仕立てると、カスタードのような柔らかな甘みが炭酸で弾け、後口に柑橘の皮のような上品な渋みが現れます。また、水割りにしてもその複雑なバランスが崩れることはなく、料理の香りを引き立てる最高級の食中酒として寄り添ってくれます。

ノンエイジ(山崎 NA)がイチゴやサクランボのようなフレッシュで若々しい果実味を持つのに対し、この12年物はミズナラ樽原酒の恩恵をより強く受け、重厚な熟成感と静謐な風格を纏っています。

昨今の価格高騰により手に入れにくいのが難点ですが、もし「山崎の系譜」を感じつつ、もう少し手軽に楽しみたいのであれば、Amazon等でも「山崎NAを超える満足度」と評される「カバラン」を選択肢に入れるのも、賢いウイスキー選びの一つと言えるでしょう。

製造法シングルモルトウイスキー
度数43%
ピート★☆☆

21.アンノック12年

アンノック12年

4,761円 700ml

非常に若々しくエネルギッシュな一本

「アンノック 12年」は、バーボン樽とシェリー樽の原酒をブレンドし、ライトで華やかなキャラクターに仕上げたスコッチウイスキーです。ハイランド地方の伝統を守りつつも、現代的でクリーンなスタイルを確立しています。

グラスを近づけると、まず感じるのはピートの煙たさを一切排除した、清々しいアロマ。青リンゴの瑞々しさ、オレンジやレモンの爽やかなシトラス、そしてそれらを優しく包み込む「はちみつ」の香味がソフトに立ち上がります。

口に含んだ瞬間、香りから想像するよりもさらに軽やか(ライト)なテクスチャーに驚かされるかもしれません。12年熟成のウイスキーとしては、ややアルコールの刺激がシャープに感じられる面もあり、非常に若々しくエネルギッシュな印象を与えます。

この銘柄の真価を引き出すなら、「加水」がおすすめです。ほんの少しの水を加える、あるいは水割りにすることで、ツンとした刺激が和らぎ、代わりにバニラやはちみつのような濃厚な甘みがグッと前面に押し出されます。甘口のウイスキーをリラックスして楽しみたい時には、このスタイルが最も適しています。

重厚さやスモーキーさよりも、あくまで「軽快さ」と「フルーティーな甘み」を追求したい。そんな気分の午後に、さらりと一杯愉しむのに相応しい優雅なシングルモルトです。

製造法シングルモルトウイスキー
度数40%
ピートなし

22.ザ シングルトン ダフタウン12年

ザ シングルトン ダフタウン12年

3,925円 700ml

クセがなくすっきりとした味わい

ウイスキーの聖地、スペイサイド地方のダフタウン蒸溜所で生まれる「ザ・シングルトン ダフタウン 12年」。実はこの蒸溜所、造られる原酒の約98%がブレンデッドウイスキー(ジョニーウォーカーなど)のキーモルトとして出荷されています。そのため、シングルモルトとしてそのままの姿を味わえる機会は非常に貴重であり、通好みな一面も持っています。

グラスに注ぐと、焼き立てのクッキーを思わせる香ばしさが漂い、その奥にナシ、アプリコットといったフルーツの香味が隠れています。鼻を抜ける際に微かなスモーキーさを感じますが、決して主張しすぎることはなく、全体を上品に引き締めるアクセントに留まっています。

口に含むと、フルーツの甘みとともに、ホワイトペッパーのような軽やかなスパイシーさが舌を刺激します。重厚さや強烈な個性で圧倒するタイプではありませんが、その分、非常にすっきりとクセのない、洗練された飲み心地が楽しめます。

そのバランスの良さから、どんな飲み方でも崩れない安定感があります。特に食後のリラックスタイムに、何気なくグラスを傾けるようなシーンに最適です。

「個性が強すぎるウイスキーは少し疲れるけれど、確かな品質のものを楽しみたい」という方にこそ相応しい、スペイサイドの優等生的な一本です。

製造法シングルモルトウイスキー
度数40%
ピートなし

23.オーヘントッシャン12年

オーヘントッシャン12年

4,725円 700ml

3回蒸留によるすっきりした味わいと強めの樽感

スコッチウイスキーの多くが2回蒸留を行うなか、ローランド地方の伝統である「3回蒸留」を頑なに守り続けているのが「オーヘントッシャン 12年」です。この丁寧な工程によって原酒から雑味が極限まで取り除かれ、他のスコッチにはない「さらっとした、極めて軽やかな口当たり」が生まれます。

その飲み心地は、同じく3回蒸留を主とするアイリッシュウイスキーを彷彿とさせますが、12年の熟成がもたらす風味は非常に多層的です。

グラスからは、樽由来のクルミやドライフルーツの芳醇な香りに加え、カスタードを思わせるクリーミーなニュアンスが漂います。ひとたび口に含めば、濃厚なナッツのコクと、オレンジの甘酸っぱさが広がり、終盤にはコーヒーを思わせる樽由来の心地よいビターさが全体を引き締めます。

軽やかでありながらも、しっかりとしたミディアムボディのコクを備えており、単に「薄い」のではない、洗練された満足感を与えてくれます。

ストレートではこの銘柄特有の複雑な香味が「クセ」として感じられる場合があるため、まずはロックや水割りで試すのがおすすめです。氷が溶けて加水が進むことで、ナッツやフルーツの甘みがより一層引き立ち、その滑らかな喉越しを存分に堪能できます。

都会的でスマート、かつ奥深い。伝統的な製法が生んだ「ローランドの貴公子」とも呼べる、気品あふれるウイスキーです。

製造法シングルモルトウイスキー
度数40%
ピートなし

ウイスキーの売れ筋ランキング

Amazonや楽天で売れ筋のウイスキーランキングもチェックしてみてください。 Amazonの売れ筋ランキング楽天の売れ筋ランキング

12年ウイスキーと18年ウイスキーの違い

ウイスキーの世界において、熟成年数の数字は単なる「時間の経過」以上の意味を持ちます。一般的に年数が長いほど高価になりますが、その価格差は単なる希少性だけでなく、「アルコール刺激の消失」と「余韻の深化」という明確な品質の変化に裏打ちされています。

代表的な銘柄を例に、その具体的な違いを紐解いてみましょう。

グレンリベットで比較

グレンリベット12年と18年の違い
グレンリベット12年と18年で比較
12年青リンゴのような爽やかな香りが主役。口に含むと、ほのかな甘みとともにアルコールの刺激が舌を叩きます。後味にわずかな渋みが残り、全体としてライトで快活な印象です。
18年香りは12年の系統を継ぎつつ、さらに完熟した洋梨のような重厚さが加わります。特筆すべきは口当たり。刺激が驚くほど抑えられ、飲み込んだ数秒後に旨味と風味が口中で一気に「花開く」ような華やかさを体験できます。その余韻は長く、贅沢に続きます。

山崎12年と18年で比較

山崎12年と18年の違い
山崎12年と18年の違い
12年樽の香ばしさ、レーズン、バニラ、青リンゴが絶妙に調和。ほどよいアルコールの刺激が心地よく、柑橘系の爽やかさによって後味はスッキリと引き締まります。
18年12年と比べてもアルコール感は格段にまろやかで、味わい全体が非常にマイルド。複数の樽原酒が複雑に溶け合い、甘味がより濃密に感じられます。飲み干した後の余韻の長さは、12年を遥かに凌駕します。

12年と18年、どちらを選ぶべきか?

12年がおすすめな人: フレッシュな果実味や、適度なアルコールのパンチ、スッキリとしたキレを求める方。また、ハイボールなど炭酸で割って爽快に楽しみたい時に適しています。

18年がおすすめな人: アルコールの刺々しさを嫌い、シルクのような滑らかさを求める方。ウイスキーが持つ「複雑な旨味」を、ストレートでゆっくりと長い余韻とともに堪能したい時に最適です。

まとめ

これまで数々の名作12年熟成ウイスキーを紹介してきました。私個人のおすすめとしては、冒頭でも紹介したアベラワー 12年 ダブルカスクマチュアード」です。

「ザ・マッカラン 12年 シェリーオーク」の気品ある甘みや、「サントリー 山崎」の多層的な複雑さを愛する方に、何よりも先に試していただきたい一本です。

ウイスキー専門家や愛好家のブログでも「間違いなくおすすめの一本」として名前が挙がらない日はありません。その最大の理由は、5,000円〜6,000円台(700ml)という価格設定にあります。

昨今のウイスキー高騰のなかで、この価格帯を維持しながら、これほど贅沢なシェリー感と複雑な風味を両立させている銘柄は、他に類を見ません。実際に一口飲めば、世の絶賛が単なる噂ではなく、本物の実力に裏打ちされたものであると深く納得させられるはずです。